労働生産性の向上が必要だ、とよく言われる。

人口が減っていき、さらに労働力人口が減るので、1人当たりの
生産性を上げないと、社会システムが持たない、という議論だ。

日本の世界に対する影響力(経済規模が大きい)も主に人口の多さ
に支えられていて、人口が減ると1人当たりの生産性が低い日本は、
経済規模がどんどん縮小し、世界の対する影響力も減少する。

では生産性とは何か?生産性向上にはどうしたらよいか?は、
パーソルさんのページがわかりやすい。

まずは生産性本部さんの定義を引用すると

「労働投入量1単位当たりの産出量・産出額」として表され、労働者1人当たり、
あるいは労働1時間当たりでどれだけ成果を生み出したかを示すもの

とある。

また、生産性の対象となる生産量、産出額、には

①ものの生産数量(に近い考え)
②付加価値金額

の2つが挙げられている。

そして最も肝心な、対策としては

総務省の考えがもとになっているというこの表

である、そして、この後の6つの施策は

①「ムダ」な業務の洗い出し
②業務の標準化
③適切な人員配置
④テクノロジーの活用
⑤ノンコア業務のアウトソーシング
⑥従業員のエンゲージメントを高める施策の実施

見るとわかるのだが、基本的に「効率化」の話ばかりである。

日本人はこの「空白の30年間」、ずっと効率化ばかり考えてきた。

結果、トップラインの引き上げ(不確実でリスクの引き受けが必要になる)
はサラリーマン会社ではできなくなってしまい、創業者が元気な会社
ワンマン経営者が元気な会社ばかりが目立つようになっている。

この傾向はあらゆるところに現れている。

例えば「テレワーク」

コミュニケーションが理由で減少している(世界的傾向だけれど)
現在のコミュニケーションの仕方をベースに、「日本は共同作業型だから」
とパーソルの件教員の方が仰っていたが、ホワイトカラー共同作業って、
アイデア出しのブレストなどを除くとほぼないのではないか?
雑談は、昔から電話でもできるし今はZoomやラインでできる、

リアルで雑談はOKでもZoomで雑談はダメ、などと言っているから
そうした実はアイデアに必要な会話などが阻害されているだけだ。

一人一人が企画書や分析を行っているときには特にコミュニケーションは
いらない、聞きたかったらZoomで聞けばよい。

テレワークの課題にコミュニケーションの他にモチベーション

業務内容の管理、業務量の管理、評価、

などがあったけれど、多くの会社がジョブ型になったんじゃなかったのか?

結局日本の多くの会社員は「在社時間」を販売しているので、どうなってしまう、

仕事をお願いして、期限をつけてm、結果を見れば

業務内容、業務量、評価もわかるのではないか?

基本的なことがなんか変だよね。