コロナでテレワークが増加して、テレワーク中の仕事の評価について、また「成果主義」とか「過去に成果主義にしたときの失敗」などが言われるようになった。

少し考えればわかることだが、成果主義とコンピテンシーの2つの評価は全く違うもの、という訳ではない。

コンピテンシーは「成果を出すためのプロセス」のことだから、いくら行動評価が良くても成果が出なければ、どこかおかしいはずだ。そもそもその「コンピテンシーは違う」のではないか、となるはずだ。

成果主義が難しい、というのは、多くの企業が結局ちゃんとした評価をしてこなかったからだ。何だかんだ言って、結局は「年功」とか「印象」「受け」などで評価することを許してきたからだ。

テレワークでちゃんと評価されるのか心配、というのなら、ちゃんと評価されなかったらちゃんと評価される会社に移ればいい。

ちゃんと評価されなくても、有能な社員、必要な社員がいなくならないから、ちゃんと評価しない状態が改善されないのだ。

そう考えてくると「じゃあ、ちゃんとした評価って何だろう?」と思うのだけれど、さっきの「ちゃんと評価されるかどうか心配」と根っこは同じこと、結局は「自分が納得できる評価であるかどうか」だ。

会社が自分を評価するように自分も会社を評価する。当たり前のことが当たり前に行われることなしにはこの問題は解決しない。

どこまで行っても「ちゃんとした評価」なんて無い。納得できなかったら、もっと自分に合うところに転職するのだ。それをしないで我慢しているから日本の生産性は上がらないのだ。