Contents

安倍首相が所信表明で外国人労働者の受け入れについて言及した

確かに求人をかけても人が全く見つけられなくなった。
人材紹介会社も「登録者」自体が増えず困っているようだ。

こうした状況、人手不足は、今までになかったほど深刻だ。

いままでなかったほど、人材不足が深刻な理由は2つ、2つとも今後
改善される可能性は”無い”。

問題の1つ目は高齢化だ。

この日本の人口ピラミッドを見てほしい。

日本の人口は皆さんご存知の通り急速に高齢化している。

第一次ベビーブームの方たちが、定年を過ぎ、労働力人口が
急に減少している。

問題の2つ目は、産業構造の変化、サービス産業化だ

ペティ=クラークの法則を引くまでもなく、日本の産業はどんどん
サービス産業化している。

サービス業の生産性は低いし、生産性は、製造業ほど簡単には改善
されないので、サービス産業化が進むと、産業全体=国の生産性
が低下する。

生産性が低下する、とは、同じ売上を確保するのに、よりたくさんの人
を必要とする、ということだから、人が足りなくなるのだ。

2つ目の問題は、海外から労働力を輸入しても改善しない

生産性の問題だから、だ。

生産性の改善をしなければ、サービス産業化に合わせてどんどん人を入れなければ
ならない。そもそも、サービスを受ける人(高齢者)は増え続けるのだ。

中国の一流ホテルの清掃の質が問題になっているが

日本だって他人事ではない。

ホテルはどんどんできているが、今、清掃スタッフがどこでも不足している。
今のホテルの清掃は労働集約的だから、ホテル産業全体の客室数が増えれば
増えるほど、清掃の人員が不足する。

外国人が質が悪い、とは言わないが、衛生に関する感覚が違う可能性も否定
できないし、ちゃんと清掃してもらうのも大変だろう。

サービス業の生産性は果たしてアップ可能だろうか

サービス業の生産性