時代のながれが早くなり、昭和は遠いむかしになった。
昭和にはやったものは、急速に高齢化の波にさらされている。
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自動車メーカーの試乗会を見た
先日、自動車メーカーの新車試乗会を見る機会があった。
著名な自動車評論家の方々がいらっしゃったのだが、
驚いたのは、みなさん、結構なお年だったことだ。
みなさん、どちらか、というと「おじいちゃん」
みたいな感じだ。
そういえば、ラリーを見に行ったときも
ドライバー、コ・ドライバー(昔はナビゲーターと言った)
も、結構なお年の方が多かった。数年前に篠塚建次郎さん
とお会いしたときも「いいおじいちゃん」という感じだった。
旅館やホテルにも若者は自分の車では来ない
自分の車ではほとんど来ない。たまに車で来る人がいても「わ」
ナンバーのレンタカーだ。
確かに、車を持つ、などというのは都会では、大変な負担だし、
その負担をしてまで、持つ必要のあるものではないのかもしれない。
若者が車を持たなくなるとどうなるのか?
当然ながら、年配の方は減っていく(高齢人口は増えるけれど
今、おじいちゃんである”車好き”の人たちは減っていく)ので、
車関連の市場は縮小していく。
長い目で見れば、間違いなく縮小していくのだ。
自動車業界はどうするのか?
実は、自動車の価格はここのところ、すごい勢いで上昇している。
参考:50年近くにわたる乗用車価格の推移をグラフ化してみる
単価のアップ、付加価値のアップ(自動ブレーキなど)で売上、利益
を維持しようとしているのだ。
問題は「自動車販売店」や「ガソリンスタンド」「自動車修理工場」
など、自動車関連の業界だ。
単価が上がっても台数が減るので、淘汰が進むだろう。
実際に最も車が必要な「田舎」では、ガソリンスタンドの
減少が社会問題化している。
本当に車が必要な「田舎」を
- 車の単価アップ
- 維持の困難さ増加(ガソリンスタンドの減少、走行距離による
保険料率傾斜の極端化)
などが襲っている。
これは別の機会に取り上げたいが、田舎に住みにくくなっているのだ。
このまま行くとどうなるのか?
車に乗らない若者が増える
⇓
車が売れなくなり単価を上げてカバーしようとする。
⇓
高いクルマはますます若者から遠ざかる
⇓
田舎では、車にのる経費が高くなる
⇓
田舎に住みにくくなる
⇓
田舎から都会への流れが加速する
⇓
都会に人口が移動し、車が必要なくなる
単価を上げただけでは、こうしたことが起こるだろう。
実際に田舎はもう「軽自動車」だらけ、だ。
人口減少、高齢化には、他の業界も対応が必要なはずだ。