少し前のことだがお盆時期の朝日に

安部政権が外国人労働者の受け入れに舵を切った、とあった。

すでに6月頃から兆しはあったようだけれど、この「外国人労働者」の受け入れ

でなにが起こるだろうか?

1つ目は、単純労働の競争激化と賃金の低下だ。

Contents

外国人の単純労働を受け入れると平均賃金が下落する。

単純な比較でいうと日本の労働者の賃金は著しく高い

アジアオセアニアの賃金比較(三菱東京UFJ銀行)

これをみても分かるように横浜の人の賃金はバンコクの人の実に

7倍以上である。では、マンペイライのバンコクの人と比較して

日本の労働者の生産性が7倍高いといえるだろうか?

日本人の生産性は他国と比較して低いのだ(もちろん、賃金が

高いのも一因ではあるけれど)

賃金が高くて、生産性が低い日本人労働者はどうなるのか?

あなたが経営者ならどうしますか?
日本人は賃金が高く、生産性も低い。

となれば当然外国人を雇用したいと思うでしょう。

当然です。

でどうなるか?

単純労働に関しては日本人の仕事を外国人が奪うようになるでしょう。

また、元々賃金の差が7倍以上もあるので、日本人の最低賃金であっても
頑張って働いてくれる外国人は多いでしょう。

もしそうなれば、単純労働の日本人の賃金は下がります。

格差は、もう、許容できないほどの大きさになる。

この外国人労働者の受け入れにを、何の策もなしにそのまま行えば当たり前の
経済原理の通りに単純労働の賃金は下がり、単純労働は賃金の少しでも安い
外国人に移る。

人が足りない、と企業は言っているが、現状は「足りない人員に対する人件費」
で経営している。これは例えば以下のようなことだ。

ある企業は現在時給1,000円の従業員を10人使っている。
本当は15人欲しいとは思っている。

10人の従業員で一時間10万円売り上げるが、15人にしても、13万ほどしか
売り上がらない。

1,000円で15人雇うだろうか?

900円の時給で現状と同じ10,000円の人件費なら11人しか雇えない。

人を増やしても売り上げが比例して増えなければ企業は人をやたらとは増やさない。

安い時給で雇えればそっちに流れる。

本当に大丈夫だろうか?早く日本も生産性をアップしなければ。