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今までの日本の就職は「就社」だった。
よく言われることですが、今までどちらかというと就活とは「どの会社に入るか」
でした。
しかし、終身雇用も、成長時代も終わった日本では、多くの会社が、そもそも
事業の継続性に?がつく可能性があるし、会社そのものがおかしくならなくても
大胆に事業の変革を行わなければならない状態になっています。
したがって、
- そもそも勤めたいと思っていた会社があなたの想定通りかどうかわからない
のに加えて
- 就職当初は、思った通りの会社、仕事であったとしても、それがどれほど
続くのか、わからない
のが現実であると思います。
今まで優良な製造業であった、自動車会社、や関連会社も、10年後には
「ガソリンエンジン」から卒業しているかもしれません。
電気自動車が主になれば、「ガソリンスタンド」は「電気スタンド?」
になり、充電に時間のかかることを考えると、主な「電気スタンド」は
ショッピングセンターの駐車場などになるかもしれません。
つまり、「ガソリンエンジン」の技術者が「電気モーター」の技術者にとって
変わられるようになるのです。
自動運転車が主流になれば「運転手」というものもなくなるかもしれません。
すでにゆりかもめにはずっと運転手が乗っていないです。
変化の激しい、変化の避けられない時代
ドッグイヤー、ラットイヤーと言われて久しいですが、変化とスピード
が企業の生き残りを左右する時代になっています。
企業は事業ドメイン(何を作るか、何をするか)を変えてでも生き残らなければ
ならないのです。
少し前のお話をするとIBMというのは、今や「コンサル会社」になっていますが
もともとはInternational Business Machinesですから「コンピューターのハード」
会社でした。我々の世代にはIBMといえば黒いノートパソコンThinkpadだったのです。
カネボウ(花王のブランド)はもともとは「紡績」(鐘紡)でしたし、DHCは、
翻訳屋さん、でした。
皆さんが入る会社が10年後も同じことをしているかどうかわからない時代なのです。
だから、「就社」より「就職」とは言うけれど
だから、就社じゃなく就職、とは言いますが、先ほどのガソリンエンジンのように
そもそもその職種がなくなってしまうかもしれません。
昔は幼稚園の男の子がみんななりたがっていた「運転手さん」も、なくなって
しまうかもしれません。
10年先を見通すのは、預言者でもない限り難しい時代になっています。
従来の考え方ではキャリアを作れないとは思いませんか?
では、どうしたら良いか?
Planned Happenstance Theoryをご存知でしょうか?
日本の人事部さんに詳しいのですが 、要は、
「キャリアのほとんどは”偶然”に左右される。18歳の時になりたかった
職業についている社会人は2%しかいない。だから、”偶然”をしっかり
生かすことが大切」というものです。
私はこれを、「縁を大切に、自分に起こっていることの”意味”を
考えよう」と言っています。
- 何かのきっかけで、今まで気にしていなかった会社を受けることになった
- 偶然会った人に誘われて受けた会社の人と気が合った
- たまたま時間があったので行ってみた会社が面白そうだった
など、あったときに「どうしてだろう?」とか、「自分の希望と
起こったことの関係」などを考えてみるのです。
起こったことを「生かす」方向に考えることができると大抵の場合、
うまく転がっていくものです。