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トランプがついにアメリカの大統領になった。
トランプがアメリカの大統領になれたのはなぜか?
グローバリゼーションと、金融資本主義化が進んで、
中間層がいなくなった、正確に言うと、一部の金持ちと
そうでない多くの人達という構図になったからだ。
資本主義も限界に近づいている。
社会主義が良い訳ではないけれど、行き過ぎた資本主義に
よって中間層が「貧困」に近づいて、メキシコからの移民に
職を奪われたアメリカ人が立ち上がったのだ?
アメリカも他国のことにかまっている場合ではなくなった。
このまま行けば、アメリカが他国に対して行っていること、
例えば
- 国連
- NATO
- 米軍日本駐留
等などみんな削減されるのではないか?
今まで以上に「アメリカに対する投資効率」が求められるように
なるのは明らか、だ。
メディアは世論に支持されなくなった。
金持ちの代表だから、だ。
オバマの言っていることは、みんないい、と思っている。
でも、難民を助けている間に失業してしまうのでは、考えてしまう。
そういうことだ。
メディアがいつまでもそれに気づかないと、メディアも今以上に
衰退してしまうだろう。
誰が怒っているのか?考えないと今回の話はわからない
まだ、日本では、「保護主義はアメリカにとっても、
結局損だ」と言う人たちがいるが、「アメリカの誰」にとって
なのかを考えないと今回のことはわからない。
実は「アメリカ」ではなく、「アメリカの中間層以下」にどって
どうなのか?ということだからだ。
人のことにかまいたいけれど、そんなことしている場合ではないのだ。
そして、この話は実はアメリカだけではなく、他の国、日本でも
起こりつつあることだ。
人のことも、社会全体のことも考えられるお利口さんの金持ち
VS
もう人のことは考える余裕がない中間層以下
の争いなのだ。
だから、オバマや、メディアが「正しい」「美しい」ことを言えば言うほど
この構図がより鮮明になっていく。
そして、今や「多数派」は「中間以下の余裕がない人達」なのだ。
日本はどうなのか?
日本は、労働鎖国だから、こうした問題が起こっていない。
だから、これがわかりにくいけれど、東南アジアで、普段は日本の
1/5の賃金で働いている人達が日本に来たら、どうなるか?
日本の労働生産性は、2015年、OECDの35カ国中18位だ。
このOECDの労働生産性は「一人あたり」で「賃金1ドルあたり」
とかではないから、日本の労働者への投資効率はこの何倍も
悪いはずだ。賃金が相対的に高いからだ。
日本で生産しているのは、「サービス」の様な生産場所を移転
できないものを除くと、「損」だ。
「サービス」だって、生産のほとんどを占める「人的資源」を
海外から調達出来るのなら、そうした方が遙かに良い。
このままでは、今の社会の秩序が壊れてしまう。。。。