Contents
久しぶりにユニクロに行きました。
ユニクロが値上げしてから、今まで以上にユニクロからは足が遠のいていました。
ユニクロの商品がそれなりに良いクオリティであるのはわかるのですが、
「ユニクロにこんなに出すの?」と思うとなかなか購入できませんでした。
ユニクロの問題はいくつかあり、
- ユニクロに期待するもの「安くて高品質」のうち、「安い」の魅力が
値上げで思った以上に減ったこと - 値上げによって、ユニクロ以外のブランドとの価格差が減少してしまい
「ユニクロにそんなに出すのならそXX買った方が良い」という消費者が
増えたこと - 他社も値上げをしたので実際には、価格差は残っていたが、消費者は、
「安かった」時のユニクロの価格を記憶していて、「ユニクロの想定
価格帯」が存在した。 - 週末のみに「セール」を繰り返し行っていて、セールと通常の価格差
が大きく、お客様は「通常価格では買わなくなった」(損をしなくない、
という意識が働いた)
というような状態だった。
ユニクロはどうしたか?
ユニクロは上記の反省に基づいて「価格を大きく下げ、EDLP化(常時低価格)
を行った。
セールは行っているようだが、大きく価格の見直しを行ったようだ。
1000円を切る商品もだいぶ増えた。
今まで、特価品コーナー位しか見なかったけれど、棚にある商品も安くなった
ので、「買おうか」と思えるようになった。
ポロシャツは(もう見切りの時期だけれど)900円台、1200円台で、これなら
しまむら、その他の低価格業態と十分に戦える。
実際、今回の買い物は「しまむら」→「ユニクロ」→「G。U」の順番で回ろうと
思っていたが、ユニクロで買い物を終了させることができた。
g.u.とのポジショニングはどうなるのか?
ユニクロのg.u.は、ユニクロの不調をしり目に、好調を維持してきた。
商品の質も向上し、驚くほど買い得で、おしゃれな商品を提供し、
「プチプラ」市場をけん引してきた。
ユニクロの方が品質は良い、というイメージが多くの消費者に残っていると
したら、ユニクロの低価格化は、g.u.のポジショニングに影響する。
同じ用途のものがユニクロとg.uにあり、たいして価格差がなければ、
ユニクロを買う、という消費者がいるだろうからだ。
ユニクロはどうするのか?このままでは、グループ全体の客単価が、
下落し、収益率が低下してしまう。
ポジショニングの理屈だけで言えば、ユニクロをg.u.登場前の価格帯
に戻し、ユニクロに上位ブランドを設定する、または、ある程度の
価格帯のブランドを買収する(ルメール?)などが考えられる。
せっかく育ったg.u.を残すか、残すのならどうポジションするか?
価格ではなく、もっと思い切って若者向けか、スポーツ向けに振るか?
舵取りか見どころだ。