マクドナルドはどうなっているのだろう?

昨日、200円マックについて書いたばかりだが、今日、出張先近くのマックを探そう

とウェブで検索していたら  新聞各紙は、今回の施策について

  • 原材料の高騰の為(の値上げ)
  • 利益率向上の為

などと書いている。

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マクドナルドは、今頃、原価アップを理由に値上げするのか?

マクドナルドは世界一牛肉のバイイングパワーがあるのか?と思っていた。

私が昔勤めていた広告会社では、ライバル広告会社との話をするときに、

「コカコーラの社長を電話で呼び出せるのは誰だか知っているか?マクドナルド

の社長だ!」と言っていた。(私が勤めていた代理店の本国最大顧客はマックで、

ライバルの最大顧客はコカコーラだった)

コーラと牛肉は違うかもしれないけれど、それでも、日本の牛丼チェーンより

グローバルの調達力があっても良いのではないか?

それなのに、あの程度のセットを500円で出して「原価が高騰したから」だなんて。

もっと「工夫」しなくちゃだめだよ。

ネットにはそろそろマックたたきはやめよう、と言う話もあるけれど

私もそう思うけれど、マクドナルドの本部のふがいなさは、残念だし、

現場でがんばっている人たちがかわいそうだ。

原田氏時代にフランチャイズ化をすすめ、直営店を押しつけられた地方企業

は大変だろう。

きっと今後契約の継続をしなかったり、つぶれたりと言うことになってしまう

かもしれない。

結局、マクドナルドの最近の施策からは、自分都合しか感じられない

自分の都合があるのは当然だ。

原価が上がれば値上げしなければやっていけない。

でも、市場は競争状態にある。お客様は別に500円マックを選ばなくても良いのだ。

そこで、どうするのか?

マクドナルドには工夫がなさすぎる。

マクドナルドのような本当に「中央集権的な」チェーンでは、本部の努力が業績を

左右する。

ソーシング部隊は何とかしてやすい肉を確保し、

マーケティング部隊は、何とかして原価を押さえた魅力的なメニューを作る。

広告、広報部隊は何とかして良いおいしそうな、来たくなるイメージを作る。

どうも、今のマクドナルド本部には「危機感」が感じられない。

このままでは本当に倒れてしまう。

社長は自信だけありげに英語で「プレゼン」なんかしている場合ではない。

残念だけれど、今のままではマックの復活はないだろう。

ハンバーガーの選択肢、コーヒー休みの選択肢が減ってしまうのは悲しい。

いくら「スシローのコーヒーとポテトが旨い」っていったって、

「仕事中にちょっとスシローでコーヒー」はなかなか厳しいよ。

結局、商品一品ずつの原価率を同じように設定して集客するのは無理。

100均だって、100円では合わない商品もラインアップしている。

やりようはあるはずだ。あるはず、でしょ。