iPhone6Sの行列が消えた、と朝日新聞が少し前に報じていました。
原因は、朝日の分析では
- 日本以外でも同時発売になること
- 事前予約が徹底されたこと
ということだが、果たしてそれだけでしょうか?
私は、「収穫逓減」の影響が大きいのでは無いか?と思います。
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何にでも起こる「収穫逓減の法則とは」
収穫逓減の法則とは「生産要素をどんどん追加していくと、同じ追加の
単位から得られる収穫はだんだん減る」ということで、極論すると、
100mを15秒で走る人が、1秒縮めるために必要な労力と、
12秒の人が11秒に縮める為の労力は違うよね、と言うことです。
スマホの性能が上がると、だんだんはっきりとわかる様な性能アップは
難しくなり、消費者にとってはどうでも良い違いになってしまうのだと
思います。
典型的なのは、「デジカメの画素数」です。
私は1999年に発売された、nikon coolpix e950というデジカメを
持っていました。211万画素のカメラです。
211万と言えば、私の今使っているスマホ Xperia Z3は2070万画素
ですから、1/10しかありません。
ですが、このカメラは、ポスター印刷の写真も撮っていましたし、スパの
広告写真には、モデルの「うぶ毛」まで写っていました。
そのころから、画素数はあまり関係ない状態だったのです。
iPhoneの進化は限界なのか?
車の性能だって上げようと思えばできたはずです。でも今は、ものすごい
高馬力の車は無くなってしまいました。(あるかもしれないけれど、主流
ではないですよね。ランサーエボリューションもなくなりました)
代わりに燃費競争になっています。
iphoneの進化は限界なのでしょうか?
カメラの画素数が上がることより、「使い勝手」にこれからは競争の基準
が移ってくる気がします。
電池の持ち、さくさく動く、使いやすい、持ちやすい、デザインが良い
など。
日本のメーカーはすぐ上記以外のスペック競争に走るのですが、そうすると
そこそこ良い商品を作るアジアのメーカーなどに価格競争で負けてしまいます。
スマホもそうですし、最近では、自動車タイヤなども大分、アジアメーカーに
負けています。
もっと違う競争軸を持たなくてはいけません。
旅館ホテルも同じではないですか?
アワビ、カニ、和牛などではもう、戦えなくなってしまいます。
コストダウンの為に、従業員への分配も少ないままです。
なんとかしないといけませんね。