前回は
ホテルや旅館では、この「マーケットインとプロダクトアウト」のギャップを埋める
ことが必要です。

では、どうすれば良いのでしょう?

それには

「顧客のことを考える」

しかありません。

「商品のことを考える」

のと一緒に

「顧客のことを考える」

のです。

とお話しました。

では、具体的にどういうことなのでしょうか?

私のマンション売却の経験から、お話しします。
50代くらいの方は思い出されると思いますが、80年代後半
から90年代前半にかけては、若い頃にマンションなどを購入
するのが普通でした。

私も同じように東京郊外の3LDKのマンションを購入していましたが
長野に引っ越すため、売却しようとしました。

最初は大手不動産会社に売却をお願いしましたが、こちらの
希望金額では決まらず、「マンションの1階は人気がない。
もっと価格を下げないと」と言われていました。

そこで、地元駅前の不動産屋さんに相談すると、「1階だし、庭も
ある。きっとすぐに見つかりますよ」と言って、すぐに良い方を紹介
いただきました。

紹介いただいた方は、結婚のご予定のある方で、マンションでも

庭付きを探していたそうです。

同じ1階の庭付きマンションでも、
「防犯重視」なら、価値は低く、
「家族で過ごす、庭重視」なら、価値は高いのです。
同じマンションの部屋の販売価格がこれで、百万単位
で変わってしまいます。

「顧客のことを考える」とは、

自分の商品はいったいどんな人に評価されるのだろう?
どんな人に合っているのだろう?どんな人なら欲しがるだろう?

と考えることなのです。

商品を作ったら、その商品を買う人のことを思い浮かべ、トコトン
考えることが必要です。