顧客はどこにいるのでしょうか?どんな商品がフィットするのでしょうか?
それを知るにはターゲットとなるお客様について、よく考えてみることです。
たとえば、軽井沢には「朝食を出す」ことで、大ヒットしたお店が
あります。
「キャボットコーヴ」というお店、軽井沢、朝食で検索すると
軽井沢の朝食ニーズを開拓した店、ということであちこちで
紹介されています。
確かに以前は軽井沢には、朝食をとれるところが「ホテル」以外にありませんでした。
軽井沢の他の観光地との違いは「別荘」です。
ホテルに泊らず、別荘という「サービスなし」の宿泊をする人が
多く存在します。
数年前までは、別荘族は、ホテルに泊っていないので、リッチな朝食を「作る」しか
ありませんでした。そこに出現した朝食専門店。
「キャボットコーヴ」の営業時間はオープン当初から朝6時からお昼頃まで
でした。できたときには、「なるほど」と思ったものです。
メニューは「ポップオーバー」「エッグベネディクト」「パンケーキ」など
で、当初はいずれも、そんなにすごいものではありませんでした。
(最近は行っていないので)
それでも流行ったのは、「別荘族の朝食」という、
ニーズはあるけれど誰も対応していない
ことに対応したから、です。
メニューも、別荘族にはおなじみの海外ホテルの朝食、で、それを、軽井沢の
森の中で食べる、という、言われてみれば、なるほど、という商品です。
よく考えれば、相当なニーズがあったのは明らかです。
今では軽井沢でも多くの店が朝食を出していますが、「キャボットコーヴ」
は駐車場を拡大し相変わらず流行っている様です。