ゴールデンウィークにはある程度お客様が動いた、ということでほ
っと一息なさった方も多いのではないでしょうか?
そのゴールデンウィークもしかしあっという間に終わってしまい、
また元の閑散とした状態に戻ってしまっているかも知れません。
ゴールデンウィーク明けは大抵いつも閑散としているので、「何と
なくいつも通りに戻った」様な気がしているかも知れません。
一方で、対岸の火事だと思っていた中部地方の方も、浜岡原発の運
転停止で、「ひょっとしたら計画停電も」と思っておられるかも知
れません。
電力に関しては、この際ですから徹底的に「節電」について考え直
すのが良いのではないでしょうか?
例えば、年間客室稼働率が50%なら、使用しないときには「冷蔵
庫」「暖房便座」を切ることで、それらの消費電力(コスト)を半
分に減らすことができます。使っていない廊下の照明、その他諸々
を行えば、かなりの節電が可能かも知れません。ちょっと消しに行
くだけでかなりの金額の節約ができます。
他にも手を入れられるところがあるかも知れません。思い切って部
屋の冷蔵庫を無くして、ラウンジ、フロントに大きな冷蔵庫を置い
て安価に飲み物を販売すれば売り上げも今まで以上に上がるかも知
れません。ついでに他の物も購入して頂けるかも知れません。こう
いうときだから、これをきっかけ、として、今まで考えてはいたけ
れど実行できなかった様々なことを実行してみるのが良いのではな
いでしょうか?
国内に目を向けるとだんだん私たちは今回の原子力発電事故に鈍感
になってきてしまっています。(福島近辺の方はそんなことはない
でしょうけれど)しかし、よく考えると今回の事故は、今までの原
発事故の中でも世界最悪レベルの事故ですし、実際に原発周辺の半
径20キロは「放射能が危険だから入れない」のです。今まで国内
に「危険だから入れない」場所なんて無かったはずです。それが、
今や20万人近くの人が、自分の家に戻ることすら「防護服」を着
て時間制限をされているのです。また首都圏の水道や農作物から
「食べてはいけない」レベルの放射線が検出される、等ということ
は今までには考えられなかったほど大変なことであり、それは今も
収束している訳ではありません。炉心がメルトダウンしているとい
う情報も海外でも伝えられています。
外国では、日本産の食品の輸入が激減しているとも伝えられていま
す。日本人の乗車を拒否するタクシーもあるようです。
こうした状況の中で、我々に何ができるのでしょうか?
国内では、GWにもあったように、原発疲れがどんどん蓄積されて
いると思いますので、「何か、言い訳」を提示してあげることで、
旅行需要を喚起できるかも知れません。先が分からないのであまり
積極的な施策、例えば広告などはやりにくいのですが、一方で何も
しない訳にはいきません。
思い切った節電も絡めた運営の改革と同時にできる集客手段を可能
な限り講じて行くしかないもではないでしょうか?
生き残る為に。