すでに震災から1ヶ月以上が経過しています。
世間でもかなり「旅行、観光業への影響」が注目され始めており、
栃木県日光市の観光客数が前年の95%減である、等が、新聞にも
でていたりします。
一方で台湾からのインバウンドを再獲得しようと言う動きがあった
りしています。
ここで考える必要があるのは「今、本当にインバウンドを獲得でき
る状況にあるのだろうか?」ということではないか?と思います。
「そんなこと言ったって、国内は冷え切っている。今までもインバ
ウンドに頼ってきた。インバウンドなしでは・・・」分かります。
でも、魚の居ないところでいくら釣り糸を垂れても、釣れない。
インバウンドについて考えるには、基本的なことですが「相手の立
場に立って考える」ことが重要です。
例えば、あなたは、ロスで原発事故があったとして、サンフランシ
スコに行きますか?ハワイ島内に原発があったとして、そこで原発
が爆発した場合、島の反対側だから平気だ、と言ってハワイ島に旅
行に行くでしょうか?
ハワイ島は最も離れた反対側まで150キロあります。
サンフランシスコとロスは、600キロほど離れています。
福島原発から、日光市までは直線距離で150キロありません。
関東地区の多くの温泉地は原発から200キロ程度の範囲です。
東京では、飲料水の制限(乳児向けとはいえ)も出ました。野菜も
汚染されています。
そんなときに、他に行くところもあるのに、地震で帰れなくなるこ
とがあるかも知れないのに、原発の状況が悪化するかも知れないの
に、わざわざ日本に来るでしょうか?
海外の人は、日本の人たちがあまりに政府の情報を信じていること
に驚いている様ですし、実際に、関東地区から拠点を関西以西に移
していると言うのもかなり発生しているようです。日本人はだんだ
ん震災、原発にも「ぽぽぽぽーん」と同じように疲れてきていて鈍
感になってきているのではないか?と思います。
ターゲットを考えるときには「その人たちが今何を考えているの
か」について、十分に考えなければなりません。
海外で福島第一原発の事故がどのように伝えられているか?日本か
らのもの(輸出品)がどのような扱いを受けているか?を考えれば、
今インバウンドの獲得に動くことがどれほど困難か分かると思いま
す。
東電より昨日発表された工程表によると、どうも福島原発の事態収
拾には、最低でも本年一杯くらいはかかるのではないか?と思いま
す。本年一杯くらいは、何とか耐えないといけない状態だと思いま
す。
状況の分析を行っても、状況事態は改善しません。すべき大目標が
分かっても、具体的に何を行うべきか?考えなければなりません。
インバウンドに現段階で、注力するのは見当違いな努力であると思
います。他のことを優先して行うべきです。インバウンドが駄目だ、
としたら、ではどうすれば良いでしょうか?
今行うべきことはいずれにしてもいくつかあります。
①何とかして売り上げを立てる
②売り上げに見合った費用で運営する
③廃業する
①と②はもちろん関連しています。ホテル旅館はもちろん大きな固
定的費用がかかっていますので②を選択したとしても実質的には①
とあまり変わらないでしょう。近隣の方々への影響も大きいですし、
簡単に③を選ぶわけにも行かないでしょう。従業員、従業員の家族
の生活がかかっています。
インバウンドが駄目だ、とはいっても、最近ようやく「GWの旅行
の予約が回復し始めている」という報道が出てきました。
「原発」というキーワードの検索数も減ってきています。
http://www.google.com/trends?q=%E5%8E%9F%E7%99%BA&ctab=0&geo
=all&date=mtd&sort=0
良いかどうかは別として、だんだん「震災疲れ」が出てきており、
旅行する人も出てくるのではないでしょうか?
今回のGWは今まで以上に「直前予約」が増えるものと思います。
また「宿泊するのはちょっと怖いな」という方々にも「「日帰りニ
ーズ」があるかも知れません。
あらゆる可能性を探り、何とかGWに売り上げを上げましょう。