スパのコンサルティングと施設の関係を見るといつも思い浮かぶのは表題の「同床異夢」と言う言葉です。

以前宿泊施設側でコンサルタントさんにスパの開設をお願いしたときにも常につきまとうのがこの「同床異夢感」でした。

典型的な「異夢」感は「目指すスパが違う」ということです。「良いスパを作りましょう」という点では一致をしていても、「良いスパ」の意味するとことが違ってしまうのです。
違って「きて」しまうとも言えるかも知れません。

従って、スパ開設を業者さんにお願いするときには「自分たちのイメージするスパ」「スパに期待すること」などを十分に話し合ったほうが良いと思います。
それが合意出来ないと、業者さんは「せっかく良いスパを作ろうとしているのに」と不満になり、施設側は「そんなスパを作ろうとしている訳ではない。なんでお願いする側が言うとおりにしなければならないのか」と不満になることになります。

業者さんは、「自分を選んだのは自分のやりたいスパを施設も作りたいからだ」と考えるのが普通です。もちろんその業者さんの作るスパが価格的にもハード的にもサービス的にもあなたの施設にぴったりで業者さんを選んだのであれば、スパそのものは業者さんに任せて作ってもらうのが良いでしょう。極論をすれば、町中のスパチェーンにそのまま入ってもらう感覚です。
ハワイアンセンターなら、クイーンズウェイさんの「ナレイ」をそのまま入れても良いかも知れません。

業者さんと上手くいくのは典型的にはそういう場合です。

一方当初のあるべき姿が合意出来ていても、「だんだん両者の利害関係が違ってきてしまう」ことも起こります。特に当初はウィンウィンになる仕組みを作っても売り上げが芳しくないと「責任分担」の話になったり、と言うことが起こります。

チェーン店の様にパッケージで出来ているものを入れるのでない限り、最初から出来るだけ、役割分担についても話をしておくことをお勧めします。

私は施設側で何度か痛い目に遭っているのですが、いずれも原因は「両者がちゃんと話し合わない」ことにあったと思います。何とかスパが開設出来て、スパの運営も何とか進んでいるときはお互いにいやな話はしたくないモノです。良いことばかりに目を向けていると、いよいよまずい、となったときにもめることになります。

おそらくどちらかだけにに原因があると言うことではないのだと思いますが、上手くいかないことはお互いに不幸なことです。

どんな状況にあるか、メールを頂戴出来れば、簡単なアドバイスを致します。

皆さんのスパが少しでも上手くいくように、お試しください。