スパのアメニティ化と言うことが最近言われています。

これはある意味では「スパ」が「あるのが当然」化したと言うことです。

あって当たり前のものを「すごく良い」ものにしても、中々それが「選択の目的」にはなりません。

ビジネスホテルの枕やベッド、タオルをすごく上質なものにしても、そのエリアに出張の予定がないのにわざわざそのビジネスホテルに泊まることはないでしょう。出張が目的で、ビジネスホテルに宿泊するのは手段だからです。

皆さんのホテル、旅館に、がんばって、すごく高級な、投資をたくさんしたスパを入れて失敗するのはこの部分を理解できていないからです。

スパが効果を発揮するのは「この辺りの温泉にするのは決めた。さてどの旅館にしようか」という時なのです。

もう、世の中にスパはたくさんできてしまいました。街を歩けば、以前のサラ金の様にリフレクソロジー、ボディトリートメントのチラシを配るセラピストがあふれています。

スパを作った”だけ”では、初めてのお客様を遠方から集客するのは、もう、困難です。

死海の塩をつかったセラピーをしても、海底XXメートルの海泥を使ったセラピーをしても、差別化はかなり困難です。(今や、スーパー銭湯でも”3億年前のヒマラヤ岩塩”を使った風呂に入れるのです)

もっと、地元のものに目を向ける必要があります。もっと皆さんの施設全体で魅力をつけることを考える必要があります。

XXのエッセンシャルオイルを使っても差別化にはなりません。喜ぶのは、粧材の業者さんだけです。