マーケットイン、プロダクトアウトという言葉をご存じですか
マーケットインとは
「消費者のニーズに合った商品を開発・販売しようという発想」
でプロダクトアウトとはその反対の
「自社の有する技術や優位性を活かした商品やサービスを販売・提供すること」
と言われています。
プロダクトアウトは、顧客志向(マーケットイン)の対義語として悪いイメージで使われることもありますが、
「お客様はどんなモノを欲しがっているのか」と
「私たちはそれに対して何ができるのか」
の
両方を考えることは、常に必要なことです。
旅館のマーケティングを考える場合、ある意味では、メーカーの様に顧客のニーズに対して神経質になりすぎることはないと言えます。
旅館は30室の旅館であれば、年間11000室程度しか、販売できないわけで、マーケティング的にはものすごくニッチな(小さい)市場を相手にしても大丈夫なのです。
むしろ、競合優位を考えると「ニッチすぎる」くらいにピンポイントでターゲットを考えた方が良いのかも知れません。
そこで必要なのは「プロダクトアウト」の発想です。
自分たちの持ってる「資源」に注目して商品を考えるのです。人材的にはXXに詳しい人、XXマニアなど、ちょっとしたことを生かさない手はありません。
たとえば、農業兼業の人がいたなら、収穫体験を企画してみるとか、植物に詳しい人がいたら、植物を見て回るXXの植物、とか言うツアーを計画してみるとか、もっと特定の植物でも良いかも知れません。XXのツツジとか。
虫取りが得意、釣りが得意なども良いですし、パッチワークができる、とか言うのもありです。
とにかく皆さんの大切な資源である「スタッフ」の方達や、周辺環境などをヒントに、何か考えてみませんか?
考えることができたら、次回は「どうやってその人達に知らせようか?」です。