旅館の再生はなぜ上手くいかないのでしょうか?

傍目に見ると良くわからないところがあります。

旅館不振と言うことで再生ファンドや、多くのコンサルティング会社が旅館の再生を目指していますが、現状はどうなのでしょうか?

旅館のオペレーション、収支改善の手法は、誰に聞いてもだいたい同じことです。

それは

①マーケティングをきちんと行うこと
従来のエージェント依存体質から、独自に集客可能な状態にする。「自分の売り」をはっきりさせる、等

②手待ち時間をなくすこと
今の旅館は規模の大小にかかわらず「フロント」「仲居」「清掃」「予約」「総務」など機能が分化しています。チェックイン、食事、チェックアウトの時間が決まっている旅館では、お客様は時間軸にそってほぼ同じような動きをします。
チェックイン>お風呂>夕食>マッサージ>就寝>朝食>チェックアウト
です。
同じような動きをするのに、部門を分けると
「フロント」はチェックイン、チェックアウト以外は「暇」
仲居は食事時間以外は「暇」
などと言うことが起こります。この「暇」がムダだから何とかしよう、と言うのです。
家族経営のペンションなら普通にやっていることです。

③オペレーションを効率化すること
部屋だし廃止、食事処設置。冷蔵庫廃止、布団の事前引きなどです。

だいたいこのくらいのことです。大手証券会社とのJVやメディアにでまくっているあの軽井沢の会社も、女将塾も、その他のコンサル会社もだいたい同じです。

でも、どこもあまり上手くいっていないですよね。どうしてでしょう?

次回に続く